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誰の為の介助か

2010/10/12
 かめのすけの重度訪問介護の講座において、制度に関して話をする機会があります。
 そんな折に介護保険と支援費制度、障害者自立支援法で「誰のための制度か」の比較を行います。受講者の多くは「介護保険は高齢者、障害者施策は障害者の為」と答えます。しかし、私は「介護保険は実は介護をしている家族の為であって、障害者施策は本人の為」と話をします。その根拠は、介護保険では24時間介護の必要な方が自宅で生活出来るかといえば、家族の介護がなければ出来ないという現実がありますが、障害者施策においては可能だからです。今まで関わらせていただいた中で、障害をお持ちの方が、要介護度5の親御さんを家で見ていくために月額40万を支払っていたケースもありました。

 かめのすけでは、本人さんに対して一番良い介助を行っていくことが前提です。本人の介助の引き継ぎを行っていく中で、介助者の身体能力等も違いますので具体的な技術よりも何故といった話から、本人理解を行ってもらえるようにしています。

 しかし、「良い介助」というのが「誰にとって」かということにおいて大きく変わってくるのが事実です。例えば、本人さんが外出に行きたいといった希望がある場合、それに応えるのが「本人にとっての介助」なのでしょうが、「家族にとっては負担増な介助」にさえなってしまう場合があります。また、ご本人の希望では家族と生活を行っていきたいという思いがあっても、家族の体力や介助能力が限界に近づいている場合において、本人の意思を優先していくことは、地域生活の破たんを招くことさえあると思います。

 どうしても日常に、家族介助を含め介助者を入れて生活を行っていくと、介助者は第一に安全を考えながら、本人にとって良い介助を行っていこうとします。そうすることによって生活の幅の制約を無意識にご本人に与えているのではないかと、自己反省を含めてしています。介助者が居る生活は、安全かもしれませんが、プライベートがない生活にもなりかねません。
 プライベートがないということは監視、管理されている生活とも言い換えられます。私が入所施設の生活に疑問を抱くのは、周りの人が関わりにくく、全てを自己完結的、管理的な側面が強いからです。実は地域生活を行うにあたっても「誰の為の介助」かを間違えると管理的になってしまいますので、注意していかなければならないことだと思います。   (三宅直基)
15:53 かめのすけの思い | コメント(0) | トラックバック(0)
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