fc2ブログ
02月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫04月

新しい年を迎えて

2024/01/12
2024年、令和6年が始まりました。
さて、皆さんは2024年をどんな年にしていきたいでしょうか?

2024年は、かめのすけにとって26年目の年になります。
この26年間で、地域生活がしやすくなったのでしょうか?確かに2003年の支援費制度以後、障害者自立支援法、障害者総合支援法と制度が変わり、充実してきたようにも思います。
相談支援や権利擁護、虐待防止の体制も出来てきました。
また、2002年から交通バリアフリー法によって公共交通機関にエレベーターが設置され、バスもノンステップバスが数多く運行されるようになってきました。介護タクシーも数多くの事業者が参入してきています。

制度や外枠が出来ているのですが、中身はいかがなものでしょうか?
事業所の数が増えているからか、不正請求や障害をお持ちの方に対して理解の無い事業所も散見しています。
学生さんへのアピールを始めた2000年頃には、一回のアピールで4,5名が興味を持ってくれましたが、今は4,5回のアピールをして1,2名が興味を持ってくれれば良い方です。
介助者の数は、かめのすけも、他の事業者も四苦八苦している状態です。
西宮市の相談支援は国のものとは違い、本人中心計画といった形をとっていますが、内実はいかがでしょうか?コロナ禍以降、支援会議が無いご本人もおられます。
障害者虐待防止法が出来たことで目に見えるようになったのかもしれませんが、虐待事案はまだまだあります。
日常的な介助をしていると、優しい声を掛けてくださる方もいますが、無言のまま離れていってしまう方や、奇異な視線を感じることもあります。

障害をお持ちの方々が街の中に出てこられるようになり、良くなってきている部分もあれば、変わらない部分もありますし、下手をすると悪くなっている部分もあるかと思いますが、車椅子の方、知的障害をお持ちの方、様々な生きづらさを感じている方が街の中で見ること自体が以前に比べて大きな変化の一歩だと思っています。

障害をお持ちの個人の夢や、やりたいこと、家族の体調を含めて2024年一年の未来図を考えてみてください。
制度や外枠が出来ている分、思いとおりにならないことや、時間がかかることが増えていますし、各事業所のキャパシティもありますから希望通りにはいかない現実もあります。障害をお持ちの方々の地域生活は多くの方々の眼で見ていく為に時間もかかりますが、小さな夢を言葉にしてみることから一緒に始めていければ嬉しく思います。

三宅直基
10:38 かめのすけの思い | コメント(0) | トラックバック(0)

介助は内向き??外向き??

2023/10/11
障害者施策に自己選択・自己決定・自己責任というような経済論理が導入されたのが、高齢者の介護保険2000年に続いて2003年から。既に20年が経ちました。我々が関わっている方も、20年の月日と共に年齢が上がってきており、かめのすけの利用者54名の平均年齢は47歳を超してしまいました。今年、還暦を迎える方が3名いる等、65歳問題が切実な話になってきています。
65歳問題とは、障害者施策を使っていた方が65歳になると、基本的には介護保険制度を優先的に使う必要があるということによって、障害をお持ちの方の生活が変わることを指します。

そんな折に、介助者の質に関しての話をする機会がありました。介助者のかかわりが居宅介護においては、ご本人の生活の質に直接的な影響を与えることになりますので、大きな話題かと思います。
障害をお持ちの方々の地域生活を支える居宅介護、重度訪問介護の事業者は西宮市内にあるだけで約120事業所あります。同じ事業を行っていても、事業所の設立経緯や得意とする分野において大きな違いがあります。
例えば母体や職員が知的障害をお持ちの方に関わってきた方、視覚障害をお持ちの関わってきた方、精神系や、身体系との差がありますし、介護保険を中心にしているのか、障害者を中心にしているのかでは大きな差があるように感じます。

介護保険では介護認定を受けている高齢者個人の日常生活を支援するのが、前提ですので、同居家族のことは基本、出来ません。入浴介助であれば区別はできますが、浴室掃除やトイレ掃除は事業所によって、家族との共通部分になるので出来ないという事業所もあれば、そうでない事業所もあるようです。また、買い物においても生活必需品は買い物に行けるが、し好品だけの買い物は行けないという事業所もあるようです。し好品とは何を指すのでしょうか?
障害をお持ちの方においては。猫や魚を飼っている方もおられますが、介護保険では庭の植木に水やりをすることも出来ませんし、大掃除は他業者の紹介や、介護保険外で対応をするのが基本になります。

事業所の考え方が当然、介助者一人ひとりにも影響をします。介護保険では、家族との役割のすみわけを明確にするために、介助内容を明確にして、出来るだけ手を引く介助をしている様に感じてしまいます。
障害者施策は、本人中心で考えられていきますし、介護保険に準ずると言いますが、内容は障害をお持ちの方によって大きな違いがあります。先に書いた、猫や魚の世話をする場合もありますし、ご本人と一緒にケーキを焼くなど趣味を拡げていくこと、趣味の外出を行うこと等、生活の質の向上に向けて様々な、プラスα、手を出す介助を必要としています。

介助者それぞれが、これまでの経験や得意分野を大切にしながら、今、目の前にいるご本人の生活が豊かに、思いの実現が出来るように努力してもらえればと思います。

三宅直基
11:54 かめのすけの思い | コメント(0) | トラックバック(0)

遠い方向性と今日の一日

2023/09/22

福祉業界においてもPDCAサイクルが必要とされています。計画(PLAN)、実行(DO)、検証(CHECK)改善(ACT)の循環をすることで、もとは生産・業務プロセスの改良、改善を進めるモデルですが、継続的な質の向上を進めていく方法の一つです。

かめのすけで行っている一つが、障害をお持ちの方に六か月ごとに提示している、個人支援計画もPDCAサイクルにあたります。介助者の方には、耳慣れないものですが、障害をお持ちの方個々人に前期の反省と次期の計画をするようにしています。
ご本人の生活は年齢や家庭状況によって大きな違いが個々人において違います。一人暮らしをしている人、一人暮らしを目指す人、家族との生活が継続できる人、生活の方向性を探している人、悩んでいる人様々ですが、今日といった一日においても様々な介助が必要になります。

介助者の一日の介助でご本人の生活の方向性が劇的に変わることはないかと思いますが、ご本人にとって日々の介助の積み重ねでご本人、ご本人の生活は変わっていくかと思います。
例えば一日の外出でも、既に一人暮らしやグループホーム等での生活が安定している方の余暇的な外出と、余暇を通して金銭の使い方を理解して欲しいといった外出では、お財布のお金の確認の方法が変わってくるのではないでしょうか? 
また、入浴支援では当然、身体や髪を洗い、衛生状況を保つことが第一ですが、成人になっている方であれば、日々の入浴方法は余り変化ないかもしれませんが、拘縮や緊張の進行を緩めるためのマッサージも必要になります。成長期のご本人では日々の方法も変わってくるので、確認と新たな方法へのトライアルが必要になります。
また、家族環境の変化にも配慮が必要であったり、あまり必要が無かったりと違います。

障害をお持ちの方々の地域生活は、言い換えると選択肢が多い生活が可能かどうかになります。障害を持つ、持たないに関わらず子供の頃は家族を中心とした社会の中で生活をしていきます。ところが成長に伴い障害を持たない子供は、友人関係や、地域、学校の関係などと生活の範囲を広げていきますが、障害をお持ちの方はこの時期の広がりが難しくなります。成長の過程で、親に頼る期間、時間が長くなってしまうのです。

障害をお持ちの方の選択肢は、実介助をする家族と介助者といった選択肢もありますし、余暇の遊び方や遊び場所、音楽のジャンルなどの趣味の世界と様々な場面で考えられます。
ご本人の世界を広げていくためには、様々な経験したものからしか選ばれませんので、選択肢を増やすために様々な経験をしてもらいながら、その経験がご本人にとってどうだったかをCHECK(検証)し、ACT(改善)して、各介助者の感じたことをスタッフとも共有してください。
一日一日のPDCAの繰り返しが、ご本人にとって大切なことになるのだと思います。
19:04 かめのすけの思い | コメント(0) | トラックバック(0)

福祉と戦争

2023/08/15
今日終戦記念日。1945年、第二次世界大戦が終わって78年になります。
戦争の実体験がある方の数が減ってき、声を聴く機会は減る一方です。私自身、昭和4年生まれの父に何度か聞いたことがありますが、多くは語ってくれませんでした。
重度訪問介護の講座時に、ナチス・ドイツの話をするのですが、最近の受講生では、ヒットラーや、アウシュビッツ強制収容所、ユダヤ人の虐殺等も知らない方も多くなってきています。
「福祉=welfare=人の幸せ」と考える中で、この時期だから78年前の日本で、今現在も世界各地で続いている紛争、戦争を改めて感じ、考えてみていただきたいと思います。

横浜の重症心身障害者通所施設・朋の前理事長・日浦さんは、広島県出身であったこともあり、戦争の話を時折されていました。そんな中、彼女が言われた言葉で「この子たちは、戦争が始まると最初に被害にあう子たち」と言われたのを思い出します。
自力で逃げることが出来ない方。医療的なケアが必要な方。食事も注入や、加工が必要であったりする障害をお持ちの方が、非常時に生活をしていく困難さを表す言葉ではないでしょうか。
先日亡くなられた諸戸さんは1943年、戦中生まれでした。幼少期を戦中、戦後の混乱期に生活されたことになります。お母さんをはじめとするご家族の大変な努力と愛を感じざるおえません。

また、7月30日にもパキスタンで自爆テロが起きました。私がスリ・ランカで生活をしていた時にも、何度か自爆テロがあり、現地の新聞には悲惨な姿が映っていることを覚えています。
自爆テロを起こす人々には様々な理由がありますが、軽度の知的障害をお持ちの方が使われると聞いたことがあります。金銭的な補償や、聖戦といった洗脳によって、正しい行動と信じ身を投じることがあるようです。
78年前の日本でも、片道のみの燃料と爆薬を積んで特攻隊として、残した家族を思いながらアメリカ艦隊に突進する戦術をとっていたことを忘れてはいけません。。

6月23日は沖縄では慰霊の日とされています。沖縄戦では20万人以上の犠牲者が出たと言われ、一般の方々の犠牲者は約10万人、沖縄県民の4人に一人が命を落としたことになります。
日本軍が沖縄に駐留する中で、沖縄の言葉は理解出来なかったので、使用を禁じられた。ガマの中において、子供が声を出すと敵に知られるとガマから追い出された。語りつくせない様々な愚行が行われた、沖縄戦。

幸せとは何か?
人が人として違いを受け入れながら、笑って生きていくこと。
土地を耕し、種をまき、収穫をするまでの時間を、不安なく過ごしながら生活できる環境。
人が誰かに強制されない生活を送れること。

我々が日々行っている福祉の活動は、平和運動ともつながっているのことを覚えていてください。

三宅直基
08:34 未分類 | コメント(0) | トラックバック(0)

薬の怖さ

2023/07/27

先日、他の事業所ですが障害をお持ちの方に勝手に、眠剤を飲ませる事故がありました。ご本人が手を出して自分で飲むことは考えにくいので、介助者が飲ませたと考えるのが妥当と思います。
今回のケースは通所施設職員が迎えに来た時点で、本人の様子が通常と違うことから問いただす中で、誤薬が判明をしました。このケースに関しては、虐待事案として市役所に報告がされています。

さて「薬」とは何でしょうか?
私たちは病気やけがの治療において薬を使用しますが、薬には効能もありますが、副作用といったリスクを当然、併せ持っています。眠気やのどの渇きといった目に見える副作用もあれば、血液が濃縮傾向になり、血栓を作りやすいといった目には見えにくい副作用もあります。
アナフィラキシーと言われる、アレルギー反応の一種でじんましん、腹痛、呼吸困難などが急激に起こり、血圧が下がり、意識レベル低下を起こすこともあります。

薬の副作用に、特に注意が必要と言われえる人には
 ・アレルギーがある人    ・医師の治療を受けている人
 ・他にも薬を飲んでいる人  ・薬の成分を代謝・排泄する臓器に疾患がある人 等々
が挙げられますが、私たちが関わっている人の多くは、様々な治療を受けており、てんかんなどの薬を長年のまれている方が多いのは容易に想像がつくと思います。

薬の飲み合わせに注意
複数の薬を使用すると、飲み合わせによって薬の効果が十分に得られなかったり、逆に効きすぎて体に悪影響を及ぼすこともありますので、お薬手帳において薬剤師にも管理、確認してもらうことが必要になります。
もし服薬を始めて体調の変化がある場合等は、お薬手帳に記しておくのも一つの方法かと思います。

我々が関わっている方は、ご自身で薬の管理が難しいので介助者が管理を行い、投薬を行っているケースが多くなります。間違いを減らすために、薬を飲む日付、時間ごとに分けて印字をしてもらったり、薬カレンダー、ピルケースを使ったりとしている等の工夫をされているかと思います。
また、市販薬を何らかの用途に使っている場合もあるかと思います。用途を間違えてはいけませんし、途中まで使って置いておいて消費期限を過ぎている場合などはないでしょうか。

過去には、幾つかの薬の事故が私の周りでもありました。
・コロナ禍において、コロナに感染したために入院をするも、てんかんの薬の服用が病院でなされず、肝機能の低下が起こり近親者を呼ぶ状態にまで落ち込んだ。
・薬カレンダーを使っているが、日付を確認せずに別の日付から飲んでしまった。
・薬局が複数の薬を一包化するのを忘れて、結果的にはてんかんの薬が飲めておらず、数十年ぶりにてんかん発作を起こした。

薬の怖さを理解して、肝に銘じ、安全に活用するようにしてください。
14:51 かめのすけ日記 | コメント(0) | トラックバック(0)
 | HOME | Next »